株式会社プランナーワールド

 

新しい風が吹いた

株式会社 プランナーワールド 代表 古本勝美 &
アークス総合会計事務所 永島英幸

プランナーワールド代表 古本勝美 & アークス総合会計事務所 永島英幸

プランナーワールド代表 古本勝美 & アークス総合会計事務所 永島英幸

都内で不動産業「株式会社プランナーワールド」を経営する古本勝美氏は、大手建設会社に勤めていた25年間にいくつかの部署を経験し、会社経営に関する多くのことを学んだ後に独立した。この業種を選んだのは、建築営業部にいた期間が長かったことで土地、建物に関するノウハウに長けていたからだ。すでに43歳になっていたが、怪我でしばらく仕事を休んでいる時ふと、会社経営者だった父親の影響でいずれは独立を果たすつもりだった初心を思い出し、これを貫くことを改めて決心したのだった。このときアークス総合会計事務所はまだ、かげもかたちもなかった。そこから約15年後、古本氏の持つ向上心が両者を出会わせ、今もなお続く確固たる関係を築かせた。

プランナーワールドの3人の設立メンバーの中に、会計業務に詳しい人間はいなかった。中小企業でこれは、決して珍しいことではない。だからこそ会計事務所の存在価値がある。プランナーワールドも例にもれず、一人の会計士と契約をした。だが、時代はそこから急速にコンピュータの普及・進化の速度を高めていく。ある時期から古本氏も、コンピュータ化の遅れにともなう月々の損益見通しの遅さを感じはじめる。「このままでは、この厳しい時代は乗り切れないのでは……」。徐々に、古い体質からの改善を図る必要性に迫られるようになった。

そんなタイミングだった。アークス代表の小松祐介が事務所を偶然、プランナーワールドと同じ市ヶ谷の地に開いたのは。小松は顧客獲得のために地域の企業を招き、会計業務に関するセミナーを開いた。そしてプランナーワールドの女性職員がこれに参加。報告を聞いた古本氏は、コンピュータを駆使した、当時としては斬新な小松の手法に“新しい風が吹いた”と感じたという。

「小松さんの仕掛けにまんまと乗ってしまうことになったが、新しい時代を乗り切るにはやはり新しい感覚が必要だった。アークスはメンバーも若く、コンピュータに関することがかなり進んでいた。期待できると思った」。古本氏は、プランナーワールドの会計業務委託をアークスに切り替えた。その後、遅れを取り戻せたのはもちろん、アークスのしっかりとした管理体制に全幅の信頼を置くようになったのである

「やるべきことをしっかりとやるということが最も重要だが、長く関係が続くのは人と人の問題でもある」。現在、プランナーワールドを担当する永島英幸を前にして、古本氏はこう笑顔で語った。永島は本担当のサポートとして5年前、古本氏と出あった。まだ経験が浅かった永島のミスに対し当初は厳しく叱ったこともあったというが、その教えをきっちりと吸収し成長していく永島に徐々に古本氏は信頼を置くようになった。永島も「年が離れていることもあって、社長の言葉には説得力がある。ここに来て帰るたびに、もっと気を引き締めなければならないと反省しているように思う。たくさんのことを勉強させてもらっている」と、今でも感謝の気持ちを忘れない。

プランナーワールド代表 古本勝美 & アークス総合会計事務所 永島英幸

プランナーワールド代表 古本勝美 & アークス総合会計事務所 永島英幸

古本氏によれば、永島の存在価値はそれだけにとどまらない。会計入力後に確認事項・不明点の回答を受け会計報告書を作成し、月に一度のペースで訪れるのが永島のルーティンワークとなっているが、その場には社員全員が同席。会計報告や社内の業務フローなどについての相談に乗っている。その結果、社員の業務に対する理解度は増し、効率化が図れているのだという。

「長く熟成させることで味が完成されるワインの樽は、箍(たが)があるから漏れない。うちにとっての箍がアークス」。古本氏のこの言葉は決して大げさには聞こえてこない。会社の現実的な要である会計業務と未来のための要である社員育成、その両方でアークスはカギを握っていることになる。あのとき吹いた新しい風に、古本氏はそんな可能性までも感じていたのだろうか。